【調査背景】
● iPhoneの中に組み入れられて登場してきた「拡張現実」(AR=augmented reality)を表現したITベンチャーの頓智・のセカイカメラは、2008年9月に開催された「TechCrunch
50」で大きな話題となったほか、フランス・パリで開催された国際フォーラム「世界を変えるインターネット技術10」でベスト10に選ばれた。(2位) こうした国際的関心度の高まりに象徴されるように、リアル世界をベースとしたAR(拡張現実)市場の可能性は、ここにきて現実的なものとなり、ビジネスアクションのとるべき時期となってきたといえる。
● GoogleのAndroid端末では電子コンパス(地磁気センサー)が内蔵され、世界的にもAR環境へと大きく進む兆しがある。仏アルカテル・ルーセントでは、ARサービス「モバイル・エンハンスド・リアリティ」を開始。デジタルカメラ関連としては、デジタルフォトフレームが2011年には全世界4200万台の市場予測があること、また、「Eye-Fiカード」等のネット連携サービスの拡大が予想されており、ケータイ、ネットPCのほか、デジカメ(3Dカメラ)、カーナビなどの端末でも、ARサービスの可能性を感じさせている。また、最近では、3D映画が続々と公開されるなど、メガネディスプレイを利用する習慣も自然波及してきており、ウェアラブルディスプレイも、ビジネスを含め、さまざまなシーンに広がり、ユニークなARアプリケーションが登場してくることだろう。
● こうした可能性の広がる未来市場にあって、新ビジネスモデルの構築も重要なテーマである。当調査では、AR関連市場の動向をとらえながら、iPhone、アマゾン電子ペーパー端末、バーチャル・シンガー「初音ミク」、デジタルメモ「ポメラ」、セカンドライフなどのビジネスケーススタディを行い、需要家の意見をふまえた、AR時代の新ビジネスモデルを構想提言する。これにより、今後の製品開発、サービス開発戦略のあるべきビジョンを提示、クライアント企業の事業発展に寄与することを目的とするものである。
※
【企画趣旨、調査フロー】
●ユビキタス市場は現在、1990年代中頃のインターネットブーム直前の時期のように、静かに、しかし着実に、ビジネス新大陸を確認する興奮前夜にいるかのようである。その有望テクノロジーのひとつとして浮上してきたのが、「拡張現実」(AR=augmented reality)である。
●弊社では、これまで、VR(ヴァーチャルリアリティ)、ロボット、知能型カメラ、位置情報ビジネス、ウェアラブル機器、ユビキタス未来製品サービス等について調査研究してきたが、昨年実施したライフログでは、ライフログ機器、ウェアラブルディスプレイにおいて確かな市場性を確認し、次の有望市場について検討してきた。
●当調査では、以下のような調査プロセスにより、AR市場の展望を明らかにし、のぞまれるARビジネスモデル、ARキラーアプリケーションの可能性を見出すものである。
@ AR市場環境分析、AR関連技術調査、AR関連市場分析、国内外のAR市場情報調査、有力機関企業調査
A 上昇気流に乗りつつある、MEMS加速度センサー、角速度センサー等の市場動向、市場分析
B AR関連ビジネスの成功・失敗事例から得られる教訓。アマゾン電子ペーパー端末、バーチャル・シンガー「初音ミク」、デジタルメモ「ポメラ」、セカンドライフなどのケーススタディ調査。
C アンケート調査、ヒアリング(座談会)によるセンシビリティの高いユーザー、需要家の新製品サービス、ビジネスモデルに対する評価と期待
D AR市場全体の分析、未来予測、のぞまれるARビジネスモデル、キラーアプリケーション、ビジネスチャンスの分析。
|
|
|