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はじめに
ライフレコーダーは、人間の日常生活におけるデータを継続的に測定する、という意味で、健康管理にフィットする。
ここ数年、データの無線送信により、パソコンや携帯電話、腕時計等で、体調、活動量などをグラフ化、管理できるとともに、必要に応じて、健康に関するコーチング、ときには、医師による診断アドバイスなども行われるようになってきた。ライフレコーダーは、さまざまな可能性を秘めている。とくに、2008年に入ってから、特定健診・特定保健指導に向けたツールとして関心が高まったこともあるが、その用途や端末は大きな可能性を秘めている。
ライフレコーダーは、無線型ホームヘルスケア機器、家庭用ネットワーク健康機器のヘルスケア系ライフログシステムと深く関係してゆく流れと、パソコンとのデータ連動により、情報データ系ライフログシステムと深く関係する流れとふたつの可能性がある。関心のあるもの同士、たとえば健康データが自動的にブログに反映されたり、SNSに反映されたりする中で、ライフログのコミュニケーションは重要な手段にもなりつつある。
折から、ソニーがライフログサービスを展開。映像、写真、ブログ、地図情報等、マッシュアップ形式を取り入れたサービスを開始した。まず50万人を目標としている。今後、ライフログにからんだ情報サービスは、急拡大の兆しがあるのである。また中央大学の学生が実験に参加するなどオリンパスが開発を進めているシースルータイプのメガネディスプレイ(ウェアラブルディスプレイ)もSNS系の会社のトップが高い関心をもつ、などの動きが出ている。
任天堂のWiiの国内累計販売台数は、2008年05月には、600万台を達成、Wii所持者のうち「Wii Fit」が3人に1人、「Wii
Sports」が2人に1人が所持しているともいわれる。Mixi会員、1,400万人、モバゲータウン1,000万人を突破する中、ニコニコ動画の会員数も930万人となった。そして市場は次のシステムニーズ、すなわち、新たな健康サービス、コミュニケーションサービス、ビジュアルサービス等を求めているともいえる。
当調査では、最新の世界経済の成長率、世界同時株安等についても言及しているが、当該テーマとなっている人の健康に深く関連した、ヘルスケア系ライフログシステムは、高齢化社会の傾向、また医療、福祉といった各国の根本テーマともあいまって、相応の影響は受けるものの、極端な影響は受けないものと予測する。(情報系についてはデータコミュニケーションの加速という視点から、相応の影響は受けるものの、極端な影響は受けないものと予測する。) よって、新市場を創造するという視点から、当該市場は、順調に推移してゆくものと予測される。ヘルスケア系ライフログシステム(ハード+サービス)の市場規模は、20%前後の成長が続くとみられ、2012年には1,000億円規模となる。また世界市場では、2015年に9,000億円規模となると予測している。さらに報告書では、現状のヘルスケア機器市場、SNS、スマートフォン、ウェアラブル機器等の市場調査を行う中で、ユビキタス新時代の事業戦略、マーケティング・ビジョンを提示している。
PDAは一時期、市場低迷したものの、近年ビジネス市場を中心に堅調に推移しているが、昨今のグーグルの携帯電話、ドコモのブラックベリーといったスマートフォン系の話題ともつながり、新たな可能性を感じさせている。
そのほか、市場拡大が続く、SNS、カーナビ、PND、地図情報サービス、ロケーションビュー等を調査していく中で、ウェアラブルカメラ、ウェアラブルディスプレイなどの可能性をとらえてきた。需要調査によれば、これらのウェアラブル端末機器を、回答者の40%強が高く評価しており、ライフログをベースとした新ビジネスの可能性が、ヘルスケア系とモバイル情報データ系に現出してきたと感じられる。当調査が貴社の事業開発、研究開発に少しでも寄与できれば幸いである。
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